- 居住される方が好きな方向に、好きなスピードで部屋を360度回転させることができます。
- 季節や時間帯によって、日照を求めたり、避けたりでき、冷暖房料金の省エネ化ができます。
- 360度、お好きな景観を楽しめるとともに、風やそれに運ばれる香りを求めたり避けたりと、自然を満喫できます。
- ・この「上海万博迎賓館」で提案しました回転技術の採用により(回転)の効果により達成できる冷房エネルギー削減効果を検討することが目的
- ・冷房エネルギー削減効果はフロアが真南に固定されたケース
(直射を取り込まないように一日一回転する)との比較で検討する。 - 名古屋大学 環境工学科 奥宮教授研究室 による試算
仕様 | 詳細 |
---|---|
床面積 (リビング+ベッドルーム2室) |
73.1㎡ |
全室容積 | 190㎡ |
方位角 | 真南(左図) |
外壁面積 | 21.5㎡ |
外壁熱貫流率 | 0.96W/㎡K |
窓ガラス面積 | 52.4㎡ |
室内設定温度/湿度 | 26℃/60% |
空調スケジュール | リビングルーム(am9~pm8) ベッドルーム(pm9~am8) |
熱貫流率(W/㎡K) | SC値 | |
---|---|---|
普通複層ガラス (12mm+6mm) |
3.89 | 0.61 |
- ・ リビングとベッドルームの窓に直射光が当たらないようにフロアは回転
- ・ フロアは一日一回転するものと想定し、ほかの条件は真南固定のケースと同様
- ・各ケースの冷房負荷は、SMASH* Ver2.1.3を用いた。
- ・空調スペースの冷房は、一般のルームエアコンより行うものとし、電力消費量を求めた。(ルームエアコンのCOPは“3”とした)
- ・回転モーターの電力消費量は、一回転するのに約1.8kWhであり、これに冷房負荷の発生した日数を乗じて求めた。
- *SMASH:住宅用熱負荷計算プログラム
- ・Dio-ARC(回転)の効果により、、冷房の電力消費量は年間で1,451kWh低減できて、約34%低減効果があった。
- ・Dio-ARC(回転)にかかる電力消費量は、年間で約603kWhとなった。
- ・冷房とDio-ARC(回転)に必要な電力消費量の年間積算値は、真南固定が約4.3MWh、回転するが3.5MWhとなった。
- ・よって、Dio-ARC(回転)により、真南固定時の冷房電力消費量の約34%削減となる結果となった。